かぴです。
我が家は賃貸で、RINNAIの据え置き型ガスコンロ(※Amazonに飛びます)を使っています。しかし、ガスコンロ置き場にガスコンロを設置すると、奥がコンロから壁まで11cm、右が14cmほど隙間が空いてしまいます。そこに油はねや食材が落ちてしまい、掃除をするのが大変だったので、DIY(というのもおこがましいほどの簡単な作業;)をすることにしました。完成形が下です。
注:以下に紹介するのは、素人が考えて作ったものですので、安全性を絶対に保証できるものではありません。
コンロまわりの隙間を埋めるメリット・デメリット
コンロ周りの隙間をなくすメリット
掃除が楽になる
これに尽きるでしょう。実際、油や食材が飛んでも、落ちないのですぐに拭いたり、拾ったりすることが可能になってノンストレスです。
衛生面が向上
ゴキブリやネズミを引き寄せる要因が減ります。
油を堆積させない
油は酸化すると匂いの元になりますし、防火の観点からいってもあまりよくないと思います。「油は実は燃えにくい」という話も聞きますが、乾いた食材などに、油がギットリついたまま、炙られるようなことがあったら……。
コンロ周りの隙間をなくすデメリット(注意点)
火災に注意
コンロは、言わずもがな火を取り扱うところです。なので、隙間を埋めるものは不燃のものにすることが大切です。東京消防庁が「キッチン周りの豆知識」として情報公開しています。据え置きコンロについては、有名メーカーのRinnaiが「設置する際に壁からどれくらい離せばいいですか?」という質問に回答しています。
これらによれば、タイプによって細かい違いはあるものの、「可燃物は火元から何センチ以上離すこと」というのが、火災予防条例で細かく定められているのが分かります。隙間を埋めるものを、燃えやすい木材や紙で作るのはまず良くないでしょう。
ガス栓へのアクセスが悪くなる
いざというとき、ガス栓の開閉を素早く行う必要があります。しかし、コンロの隙間を何もしていないときに比べ、隙間対策をするとどうしてもガス栓へのアクセスは悪くなります。なので、できる限り素早くガス栓へアクセスできるようにする工夫が必要です。
デメリットは絶対にクリアしなければならない
デメリットに書いたことはすごく重大なことに繋がります。素材は金属がベストですが、すべて金属で何とかしようとすると、まずサイズの問題が立ちはだかり、金属加工の技術でも持っていない限りハードルが高いです。なので、できるだけ金属で埋めますが、無理なところは燃焼性が低いものにし、且つ火元よりも低い位置になるように意識しました。
いざ、作ってみた
まず奥側
奥については、「奥行11cm、高さ18cm、幅58cm程度」のものを検索したところ、コンロの隙間専用の商品がいくつもヒットしました。大変迷いましたが、掃除のしやすそうと思ったのと、見た目のシンプルさ、特に何か中に収納することもないだろうと考えたため、以下のものを選びました。↓
金属製なので燃える心配もなく、また「狙った?」と思えるくらい、高さも幅もジャストフィットしました。(まぁ、事前に測って購入したので当たり前なんですが^^;)
他の商品も、同じような大きさだったり高さや幅を調整できたり、天板が開いて中に収納ができるようになっていたりと便利そうなものがありました。だいたい金属製です。ご自分のコンロ周りの環境と、どんな機能があればよさそうかを考えて選ぶと良いでしょう。
問題の右側
さて、問題は左側です。「奥行14cm、高さ18cm以下、幅54cm以下」で、奥と同じような商品がないか探しましたが、残念ながらここにフィットする良い感じの製品は見当たりませんでした。そのため、ここは頭を働かせて作らなければなりません。
結果として…こうなりました。
「おい!木の板(可燃物)があるじゃねーか!!」とお𠮟りを受けそうですが、おっしゃる通り;;でも落ち着いてください。
この板は「桐」です。桐は他の木よりも発火点が高く(475℃)、昔から「火事になっても桐タンスは焼けにくい」と言われるほど防火性が高い木材です。また、既に敢えて表面を焦がしてあるので、耐水性・防腐性・耐火性が付与されています。丹陽社 一級建築士事務所様のページに詳しく解説がされていますので、ご覧ください。
この板は(写真だとわかりにくいですが)コンロの天板よりもほんの少し低く設置してあります。右側のコンロに火をつけて料理をしたのちに、コンロの側面を手で触ってみましたが、人が触っていられるくらいに温かくなる程度でした。これなら、この板が燃える危険性はかなり低いと思います。
この焼板は、「木板 焼き目つき」として、セリアで販売していました。3サイズ展開していますが、これは45×12の商品です。
黒い棚は、ダイソーの「シンク下収納棚」です。これについては過去の日記で触れました。
黒いゴムの上に置いてあるだけなので、ひょいっとすぐに持ち上げられます。これでガス栓へのアクセスはかなり手軽に行えます。もちろん、コンロからは隙間がとれるようにしてあります。
ゴムを置いた理由は、棚が滑って移動しないようにしたかったからです。詳しくは後述します。
目的は達成したが…ついでの工作
これで、「コンロの隙間を埋める」という目的は達成されました。しかし、右側の棚下がもったいないし、収納に使えれば便利になると思ったので、もう一工作することにしました。それがこちら。
キッチンツール入れ~~!!!(ドラ〇もん風)
白いトレーは、商品名を何といったか忘れましたが、ダイソーの冷蔵庫の整理用トレーだったと思います。これがこのシンク下収納棚の足の間にジャストフィットだったんです。これにセリアのミニキャスターをくっつけて、前後にスムーズに動くようにしました。(ミニキャスターは、ダイソーにも売っていました。)奥まで入れれば板の下に全部隠れるので、油はねや埃などの汚れからキッチンツールを守ってくれます。
トレーを動かすときに、先程の黒いゴムが威力を発揮。トレーを引き出したときに、一緒に棚本体が出てきてしまうこともありません。
作り終えて、実際に使ってみて
とても使い勝手が良い!
手前みそですが、非常に良くなりました。(*^^*)
やはり食材や油はねが下に落ちないので、ちょっと食材が旅に出てもあわてなくなりました。前はコンロ奥を覗き込みながら拭いてましたが、今は、ふきんやコンロ専用シートなどで見える部分をサッと拭けばそれで清掃完了なので非常に楽ちんです。見た目もスッキリで満足です♪
右のトレーを引けばサッとキッチンツールを取り出せるのも良きです。今までキッチンツールは他の大きな引き出しに乱雑に入れていましたが、そちらが空いたので整理し、引き出しの中も良い感じになりました。
気を付けること
燃えにくさと、手軽さを追求して選んだ桐の焼き目板ですが、燃えにくいとはいっても“木材”。コンロの側面が500℃近くに達するほど、最大火力のまま長時間調理をする機会はまずないと思いますが、万が一の事態にならないように気を付けていきたいと思います。
また、「焼き目をつけた板」ですので、拭くとほんの少し黒い炭がつきます。これは仕方ないですね。まぁこの板がみすぼらしくなってしまったとしても、セリアやホームセンターに焼き目板はたくさん売っていますし、実はバーナーで自作もできます。何とでもなるので、その辺はあんまり気にしないようにしたいと思います。
焼き目板の風合いも気に入っていますが、もし良いのがあれば、ここも金属にできると安心ですね。
おわりに
きっと、コンロ周りの隙間対策についてのアイディアを知りたくて、このブログを見てくださった方もいることと思います。私も構想を練るために、ネットでコンロ周りの隙間対策をしている方々の記事を読んだり、画像を見たりしました。しっかり防火対策をしている方もいらっしゃる一方で、中には普通に焦げてしまいそうな白木で作っている方、作った棚の上に油や調味料など引火しそうなものを置いてしまっている方もいました。
私も、できる限りの危機回避はして安全に運用できるようにDIYしたつもりですし、棚の上には何も置くつもりはありません。しかし、これでも知識のある方からすればお叱りを受ける内容かもしれません。(もしマズければ、何がマズいかコメントで教えていただけると幸いです。)
これからコンロ周りの隙間対策に乗り出す方々は、ネットにある先例を鵜呑みにして対策を行うのではなく、紹介した「火災予防条例」をしっかり読んだうえで、万が一を想定しながら行ってください。
このブログがご参考になれば幸いです。
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