胎児のうなじのむくみとダウン症の関係

やってみたレポート
今はきれいなうなじですが…

かぴです。

表題のことで悩んでいる親御さんに届け!

伝えたいことは、「胎児のうなじにむくみが見つかっても、過剰に心配する必要はなさそうだよ!」ということです。まぁ心配になっちゃうんですけどね。

実はわが子、実は妊娠13週くらいの時に、妊婦健診で「首のうしろに3~5mmほどのむくみがあります」って言われていました。その時は正直焦りました。ネットで調べて、不安を大きくしたりもしました。

ネット情報だとこう書かれていることが多いんですよね。

「胎児のうなじのむくみの厚さが3mm以上になるとダウン症の確率が上がる」と…。

以下は、その時のことを思い出して書いた記事です。

私は医療関係者ではありません。あくまで「体験記」ですので、そこはお忘れなく読んでいただければと思います。

わが子(胎児)のうなじにむくみが見つかった時の体験記

わが子のうなじがむくんでいた

先述した通り、10週目くらいで医師から言われました。聞いたときはそりゃびっくりです。まさかネットで見た症状が自分の子にあるなんて、と。

医師に「大きな病院で診てもらいたいようなら紹介状書きますけど、どうします?」と言われました。念のために診てもらうことにしました。行先は、長野県内にある、子どもに関する医療の最先端の病院です。紹介状と、病院の連絡先や「NT肥厚」など色々書かれた紙をもらいました。

「NT肥厚」と書かれた紙を眺めながら、焦りに似た感情を抱えていたのを覚えています。うまさんが元々ダウン症を心配していたのですが、いざ「そうかもしれない」となると…。覚悟していたはずなんですけどね。

後日、夫婦2人で紹介された病院に行って、そこの産婦人科の先生に診てもらいました。

紹介状を持っていき、大きな病院でじっくり診てもらう。

その先生は、産婦人科医向けの教科書的な書籍の執筆に関わっているという先生でした。何十、何百と胎児を診てきた熟練の先生でもうなじの厚さを正確に測るのは至難の業だそうで、かなり時間をかけてじっくり診てもらいました。時間を測っていませんが、おそらく20分はかかっていたんじゃないかな。

診断後、説明。そこで語られたことは…

診てもらったあと、しばらくしてから、別室に呼ばれて説明を受けました。以下、概略です。(記憶と、説明の際にもらった紙を頼りに書いています。そこのところよろしくお願いします。)

「確かにうなじに3~6mm程度の厚いむくみが確認できました。うなじの厚みが厚いほどダウン症などの先天的疾患を抱えている確率が上がると言われていますが、それは「嚢胞性ヒグローマ」という、首の周りに大きな浮き輪のようにぶ厚い水ぶくれが発生する症状になっている場合の話です。うなじが分厚くても、嚢胞性ヒグローマが認められなければ、ほとんどの子が健常児として生まれてきます。今回は、ヒグローマほどの水ぶくれになっているようには見受けられませんでした。」

「うなじのむくみが厚いと先天的疾患の確率が…、というのは、それはヒグローマが見られる子も含まれているためです。逆に、胎児期にうなじの厚みが見つからなかったのにダウン症の子が生まれてくることもあります。」

だそうです。

「正直、書籍からうなじの厚みとダウン症の関係についての項目は除外してしまってもいいくらいだと思っています。」とも零していました。目から鱗でした。

その後

ダウン症だった場合内臓や心臓に疾患を抱えていることも多くありますが、まだ週数が少なくて胎児が小さすぎたため内臓の様子はよく確認できなかったのと、首のむくみの厚さが進行しないか(進行するとヒグローマの可能性が高くなる)を確認するため、3週間後にもう一度診てもらいました。結果、内臓は特に所見なし。むくみの厚さも変わりなし。別の科で心臓の方に疾患がないか診てもらうこともできましたが、そこまではしませんでした。その後、元々通っていた産婦人科医院に戻りました。

時は流れ、いざ出産…結果…先天的疾患は何もない、めちゃくちゃ元気なお子が爆誕しました。(笑)生まれてから半日で新生児過呼吸でNICUには入ったものの、そこでしっかり調べられたはずですが、特に問題なしだったので大丈夫なはずです。

当時の振り返り

かぴうま夫婦、ギリギリ高齢出産になってしまうこともあって、このうなじの出来事は非常にビビっていました。ネットで検索すると、「うなじのむくみ→ダウン症」みたいな記事も多かったですし、「高齢出産→先天的疾患を抱えた子が多くなる」という話もよく聞きますし。でも、やはり医療の最先端で働く先生に診てもらって、上記のようなことを説明されて、かなり安心しましたし、「ネットの情報はやっぱり鵜呑みにしてはいけないな」と思いました。

ちなみに、これも先生から聞いた話ですが、「高齢出産→先天的疾患を抱える子の確率が上がる」のは、事実だけど、それもガツンと上がるのではなく、34歳と35歳だったらほんのわずかな確率(0.1%以下だったはず)上がるだけだそうです。そこから歳を重ねるごとにじわじわと少しずつ上がっていきます。同時に流産・死産率も上がります。

これはどこで聞いた情報か忘れましたが、遺伝的疾患を抱える子は、20代の親から生まれた子であることもしばしばだそうで。

これは私見ですが、若い親は胎内で弱い子を生かす力が強いんでしょう。一方で高齢になると、生かす力が衰えてしまうのでしょう。そう思いました。

うまさん(夫)の変化

少し脱線しますが、こんなこともありました。

コロナ禍だったので、元々通っていた医院は付き添い不可でしたが、子ども病院では付き添い可だったので、このときうまさんは初めて生のエコー映像を見ました。

それまで、私が持ち帰るエコー写真しか見たことがなく、「ダウン症の場合、正直しっかり育てられるか自信がない」※不安でたまらなくなって零したそうですが、これは良くない発言ですよね)と言っていたうまさんでしたが、わが子がエコー映像でウニウニ動いている現在進行形の姿を見て、かなりの衝撃を受けたそうです。診察後、「ごめん…もうダメだ…。この子はどんな子であっても絶対大事に育てる…!」と改心していました。まだ辛うじて手足胴体頭が分かる程度だったのに、がっつり父性(母性?)が芽吹きましたね(笑)今はしょっちゅう赤ちゃん言葉でニコニコ話す子煩悩パパです。

今はコロナ禍ではなくなったけれど、妊婦健診にお父さんも同席できるようになったんでしょうか。毎回とは言わないけれど、世のお父さんたちも最低一度は妊婦健診に同行して、エコー映像を一緒に見られるといいですね。

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