かぴです。
うまさんが休職したいことについて、うまさんと衝突しながら色々話し合いました。わが子にはドロドロしたところを見せてしまって申し訳なかった。その後ちゃんと仲直りした姿も見てもらいました。そのとたん、ニコッとしてました。本当に子は親の感情を敏感に察知しますね。
話して分かったことは、仕事の異動があってから1週間とちょっとしか経ってないんだけど、うまさんなりに頑張ろうとしたこと。でも今の職場で仕事の仕方は自分に合わないと感じて仕方がないこと。何より、上司たちから不誠実な対応をされ、それが彼にとっては結構致命的なものであったこと。上司に相談しても改善策がとられそうな様子がないこと。それによって、非常に仕事に対する気持ちが重くなってしまっていること。家庭でも暗い気持ちが続き、妻子に嫌な思いをさせてしまうのを避けたいこと。
私は断片的にしか仕事の様子を聞けてなかったので、いまいち休職したい理由がよくわかっていませんでした。「とにかく仕事が嫌だから休職する」と聞こえてたんですよね(それでもあながち間違ってはいないと思いますが^^;)
私は、今まで何度も引っ越しを伴う異動を繰り返してきた身です。そのため、「今は辛くても、まだ異動して少ししか経ってないから慣れてなくて当たり前だし、人間関係も悪くないならもう少し頑張ってほしい」と思っていました。だから、病んでも少しでも楽に乗り越えてもらえるように、寝る前にお灸をしたり、マッサージしたり、食事内容に気を遣ったりして、せめて少しでも体を整えてもらって出社できるようにサポートしようと思って、してきました。
しかし、今日の話を聞いて、本人が「限界」と言っていて、体調も悪くなってきているのに、これ以上行っておいでと背中を押そうとするのは、しない方がいいと思いました。
基本仕事が嫌いなうまさんですが、今までそれなりにプライドを持ってやっていた様子ですし、現状が一番悔しいのはうまさんなんですよね。
家庭の経済を支える両輪の1つが休止状態の今、もう1つも休止になるのは、それはもう不安になりますが、休んでまた動き出せるようになるならそれでいいのかなと。うまさんも、会社は休んでも辞めるつもりはないようですし、副業の道も模索したいと考えているようです。妻としては、休職後の周囲の彼への視線が心配になりますし窮屈な思いをすることが増えて結局また病むようなことになる可能性も考えてしまってさらに心配になるのですが、そこは彼の図太さを信じるしかありません。
うまさんにも謝りましたが、もっと早く、「どうしたの?」ってこちらから聞ければ、衝突することもなかったのかなと思いました。寄り添いが足りませんでした。「休職する」と決定事項のように言ってきてそれで”相談”したと思っていたうまさんにも改めてもらいたいところはありますが。
「相談(そうだん)」goo辞書より
1 問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。また、その話し合い。「—がまとまる」「—に乗る」「友人に—する」「身の上—」
2 どう行動するかを決めるのに、何かと考え合わせること。「財布と—」「身体と—しながら頑張る」
今回の話し合いでもう1つ、考えたことがあります。
それは、「仕事への考え方」が違うこと。
結論からいうと、私の考え方が古いんだろうなと思います。
私の中では、優先順位が[自分の健康>生活≧仕事]なんですけど、
うまさんの中では、[自分の健康>生活>>>>>>>>>>仕事]っぽいなと思いました。
ちょっと語らせてください。
私の仕事、昔ながらのやり方が多いんです。仕事に対する全体的なマインドは「顧客第一主義」です。顧客ためというのは素晴らしいと思うんですが、そのための仕組みが古い。賃金の発生しない無償サービス多いし、会議も多いし、デジタル化が進んでいる昨今でも紙への大量印刷継続中。土日出勤も当たり前だけど土日手当激安だし、残業しないとやってられない仕事量にも関わらず平日の残業代はまさかのゼロ。休憩時間もあってないようなもの。終業時間後は半強制ボランティアもある。自分の裁量で仕事が進められるのは利点だけど、分刻みスケジュールなので、少しでも早く帰れるように隙間を縫って工夫が必要。
本当にひどいときは、毎日午後11時まで残業してもどうしても仕事が間に合わず午前4時に帰って7時に出社していくこともあったし、客のトラブル対応が相次いでいたときは、毎日夕方から謎の蕁麻疹が出る症状が半年間続いたこともありました(異動と共に治った)。元々耳の病気の後遺症持ちですが、それが悪化してしまうこともありました。
改めて書き出すと本当にド・ブラックですね。大丈夫か。状況を改善しよう!とずっと声は上がっているものの、古き習慣を愛する人々の根強い意見と資金不足でなかなか改善しません。
でもなぜ辞めずにやってきたかというと、1つは新卒の頃から刷り込まれた「客のため」マインドが染みついてしまっているから。2つ目は、わりと職場の人たちとは仲良くやれてきたため、戦友として一緒に頑張りたいと思えていたから。3つ目は、経験を積み重ねてきて、私なりに仕事にプライドを持ち始めているから。4つ目は…単純に、「転職すること」が億劫だから。
私にとっては、きつくても1つの仕事を長く続けて収入を得ている方が安心できるんです。転職した先でうまくいかなかったらどうしようとか、そもそも転職先は見つかるのだろうかとか、新たな職場探しが億劫だとか考えてしまいます。だから、転職は私にとってハードルが高いです。
でも、現在の世間の流れは違う。多分うまさんもこっち側寄り。
今言われていることは、「自分に合った職場は必ずあるから、今の職場が合わないと感じるならさっさと切って転職していく方が吉。」「仕事よりもプライベート優先。プライベートが充実してこその豊かな人生。」
全くその通り。合理的だと思います。仕事は、社会に貢献すると同時に自分の人生と懐を豊かにするためのものであるべきですよね。
少々仕事への態度がライトすぎる気もしてしまいますが、その分転職へのハードルはとても低そうです。
社会はさておき、「自分第一、仕事はぼちぼち。」これくらいのマインドの方が、労働者にとっては良いですよね。
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