「逃げ上手の若君」の舞台・諏訪 ~大地が引き裂かれてできた盆地~

歴史の雑学

かぴです。

アニメ「逃げ上手の若君」、第3話は、主人公たちが長野県諏訪に逃げ延びてくるようです。史実では、諏訪で再興の時を待ったそうですね。

さて、「諏訪」といえば「諏訪湖」「諏訪大社」が全国的にも有名な場所ですが、私にとってもゆかりが深い地域であり、興味を持って過去に調べたこともありますので、地理や歴史、伝説、オススメスポットなどをシリーズでご紹介したいと思います。

今回は地理編です。

大地が引き裂かれてできた地・諏訪

 「大地を引き裂く」なんて聞いて、モーゼの海割りのように、誰かがパッカーンと大地を割ったイメージを持った方もいるでしょうか?(笑)

 そんな人物がいたなら非常に興奮するんですが、いるはずもなく(笑)

大地を引き裂いたのは誰?

 実際に大地を引き裂いたのは…「糸魚川‐静岡構造線」と呼ばれる断層です。で、引き裂かれた断層もありまして、これが九州から諏訪まで続く、日本一大きな断層「中央構造線」です。

 ちょうど諏訪がある場所は、糸魚川‐静岡構造線と中央構造線がぶつかる場所にあるのです。

「大鹿村中央構造線博物館」より引用

諏訪近辺を拡大するとこんな感じ↓

「大鹿村中央構造線博物館」より引用

こういう経緯で、こうなりました。↓

「みんなの諏訪湖~諏訪湖読本~ 長野県諏訪地域振興局」より引用

中央構造線が、糸魚川‐静岡構造線に引き裂かれているのが確認できますよね。中央構造線が実に12㎞も引き裂かれているそうです。

引き裂かれてできた窪地が「諏訪盆地」、ここに周囲の山から水が流れてきて溜まってできたのが「諏訪湖」です。諏訪は諏訪湖に向かって緩やかなすり鉢のような地形になっていますが、1000年ほど前は湖がもっと大きく、一番大きかったときは盆地全体が湖の底だったそうです。

googleマップより

盆地の形、なんだか、引っ張られる方向が同じだからかカレーについてくるナンに似てますね(笑)実際ナンでも一番薄くなっている部分が諏訪湖にあたるのではないでしょうか。

中央構造線沿いには有名パワースポットがいくつもある

スピリチュアルな話になりますが、中央構造線の終点(厳密には先があるけれど)に位置する諏訪は、諏訪大社がありパワースポットとして有名です。

 実は中央構造線沿いはパワースポットの宝庫です。諏訪よりもう少し南にある伊那市の方では「文杭峠」という「ゼロ磁場」で有名なパワースポットがあります。さらに、西の方に行けば、高野山や伊勢神宮、高千穂などの超有名パワースポットも連なっています。

 昔の人は、構造線など分からなかったはずなのに、どうして中央構造線沿いに大きな寺社を作ったりしたのでしょうね。神秘です。

まとめ

 諏訪の地形から入りましたが、非常に面白い成り立ちであったことが伝わったでしょうか。諏訪の周辺には縄文時代から人が住んでいた形跡があるのですが、なぜ人々はこの地で生きることを選び、信仰まで行ったのでしょうね。

 また次回。

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