ママたちの「パパへのイライラ」、原因と対策についての記事を読んだ感想

雑記
「かわいいフリー素材 いらすとや」から引用

かぴです。

先日、たまたまこんな記事を目にしました。

「産後、パパにイライラするのは、「不都合な自分」が原因!?ママの気持ちを心理学的に解説(たまひよ)」

「子育てのイライラの原因は旦那⁉ママがすべき対策は見える化!(ママびより)」

たまひよの方を読んで、「えー?」と思って検索したら、ママびよりの記事を見つけたという感じです。多分、同じ研究結果をもとに記事を書いていると思うんですけれどね。

記事を私なりに要約をすると…。

①産後、夫にイライラしてしまうのは、「なりたい母親像」の理想と現実のギャップに悩んでそれを夫にぶつけてしまうから。または、バイオリズムの変化によるもの。
②「疲れた」「休みたい」などの感情がベースにあり、それを一番わかってほしい相手である夫にイライラとして現れてくる。
③解決方法は、「自分の気持ちを受け止めること」「自分の状況を分析して見える化すること」「リフレッシュの時間を取ること」
④夫と状況を共有すれば、変わってくるかも。

偉い先生の研究に裏打ちされているのでしょうから、きっと間違ってはいないんだと思います。でも、「なんか違うのでは」とも思ってしまいました。特に①。もちろん、ギャップに苦しんでいる人もいるとは思うんですけれど…。

「ママびより」の記事には、アンケートで集まった実際に夫にイライラしたエピソードが沢山紹介されているのですが、それらを読むと、「この人たちのイライラした理由って、『なりたい母親像の理想と現実のギャップ』とは関係なくない?」と思えてきまして。

もちろん、ただパパママ双方のコミュニケーションが足りないだけだったり、妻の「察して」が強すぎたりしている例も多くあると思います。

しかしですよ。

「子どもが生まれて間もないのに、遊びに出かけてしまって家にいない」とか、「妻が家事育児で手が離せない状態なのと同じ空間にいるのに、ただ寝転んでゲームしている」とか、「家事育児を言われないとやらない/言われてもやらない」とか、「育児を『ママにしかできないから』と簡単に丸投げしてくる」とか。母親像云々以前に、父親側の倫理観の問題だよね?と思いました。

だってこれ、「未経験の仕事に同時に従事した同僚」に置き換えてみると、すごくやばい人ですよ。

「子どもが生まれて間もないのに、遊びに出かけてしまって家にいない」「仕事をはじめたばかりで分からないことだらけなのに、遊びに行って現場にいない」
「妻が家事育児で手が離せない状態なのと同じ空間にいるのに、ただ寝転んでゲームしている」「同僚が仕事に追われて忙しく動いているのを尻目に、手伝おうともせずただゲームして遊んでいる」
「家事育児を言われないと何もやらない/言われてもやらない」「『この仕事して』と言われないと何も取り掛からない/言われても仕事しない」
「育児を『ママにしかできないから』と簡単に丸投げしてくる」「自分に任された仕事を『俺できないから』と軽く丸投げしてくる」

「家事育児と仕事を一緒にするな」という声も聞こえてきそう。確かに違います。労働時間とか、労働環境とかね。でも、「未経験の数多いタスクをこなさなければならない」という点においては似ていると思っています。

こんな状態で、「同僚にイライラするのは、あなたに仕事に対する理想と現実のギャップがあるからですよ」「イライラする原因を分析して、リフレッシュすると良いよ」と言われても「はぁ!?(#^ω^)」となりませんか?

普通の仕事なら、同僚が働かなさ過ぎて負担なら、注意してくれる上司がいる、違う部署への異動をお願いできる、いざとなれば仕事を辞められるのですが、家事育児となれば、注意してくれる人もいないし、異動もできないし、仕事を辞めることはできません。とくれば、仕方ないから同僚には仕事を一緒にやってもらえるように促しますよね。「ママびより」の記事には「イライラしてもぐっと怒りをおさえ、協力してほしいという気持ちをやさしく伝えると少しずつ状況が変わっていくかもしれませんね。」との言葉もありますが、大多数の人は既に実践済みだと思うんです。

それで同僚の態度が確実に変わっていくならイライラせず、次第に頼もしく思えていくはず。しかしいくら伝えても同僚はいつまでたっても仕事をしないし自分の分まで押し付けてくるので、とにかく体力・精神力の負担感がやばい。だからイライラする。

結論、多くのママたちは「母親像の理想と現実のギャップから夫にイラついてしまう」のではなくて、「2人の生活のこと・2人の子どものこと」なのだから2人でやるのが当たり前のはずなのに、その当たり前をやろうとせず押し付けてノホホンとしていることに怒っているんだと思います。

こういう系統の多くの記事はママ向けなので、あくまでママたちができる対処法だけが書かれているのは理解できるんですけれど、イライラの原因は実はママの中にあるから、ママたちが頑張るんだよ、みたいな書き方は納得できないなぁと思いました。どう考えても原因は、ママたちを舐めて「自分がやらなくても、どうせやってくれる」と甘ったれるパパたちにあると思います。

別の記事の解決策で「期待するのを止める」と書いたものも多くあります。やってくれたらラッキー、と思うとか。確かにその場の気分は楽になるかもしれませんが、激ヤバの同僚がいる状況は変わらないんですよね。「だったら最初から1人の方が気が楽!」となるのも当然かなと思います。

では、ママたちのイライラを根本から解決するために、甘ったれたパパたちをどう変えるのか。

色んな記事を読んでの私の持論は…三段階です。

①困っていることを書き出して、ひざを突き合わせた状態で相手に渡して『相談』する。
 「イライラしていること」ではなくて「困っていること」を「相談したい」という形の方が、気持ちよく向き合ってくれやすいです。頭へのインプットの手段として、耳で聞く方が得意な人と、目で見る方が得意な人とで結構分かれていますので、書いて渡して話をすると両方がカバーできるし、理路整然と冷静に話ができやすいです。
②思い切って、夫の行動をマネしてみる
自分のヤバさに気付いていない人もいます。そういう人たちには、自分の姿を客観的に見せるのが効果的。例えば…家事に奔走する妻を尻目に夫がゲーム→妻も家事を放棄して「私もゲームしたい!」と同じようにゲームを始める。…「ママにしかできないから」と丸投げ→「何言ってるの、パパにしかできないから」と丸投げし返し。…「ママの仕事でしょ?」→「パパの仕事でしょ?」等々
③夫だけで対応するしかない状況を作ってみる
人間ですから、快適な環境からはいくら出ていけと言われても、出ていきません。本当に困って追い詰められないと変わらない生き物なのです。なので例えば…どうしても妻1人で出かけざるをえない予定を作り子守りの約束を取り付ける。または仮病を使う。等

いくら口で言っても変わらない激ヤバ同僚なので、変わってほしければ、少々荒療治ですがこういうパンチのある方法を試すのが有効なのではないかなぁと思いました。

しかしながら、本当は、このような問題に対して気を病むのではなくて、夫婦2人で子どもや将来の生活について考えていきたいですよね。

「夫も育休をとるのが普通」と人々の思考が変わり「夫の育休なんて要らないだろう?」など上司が言おうものなら顰蹙を買う世の中になったように、家事育児を”2人で”担うのがごく普通である、と男女関係なく共通理解されている世の中になると良いよなぁと思います。もう一歩ですよね。

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