かぴです。
夜、車に乗って帰宅中に事件が起こりました。
そう、タイトルの通りです。
事件のあらまし
その時の状況
夜の7時半頃、もうあたりもすっかり暗くなっていました。
場所は、住宅が並ぶ2車線の、50キロ制限道路です。
そこを50キロ程度で走行中、まだ明かりのついている住宅の前に人と犬がいるのが分かりました。犬が人の周りをグルグルしている様子は分かり、普通に「リードをつけて」散歩中なのかなと思いました。
しかし、かなり近づいてライトに人と犬の姿がうつったときに分かりました。犬は柴犬の成犬であること、そして・・・「リードをつけていない」状態であること。
それが分かって警戒した瞬間、その柴犬が道路に走り出してきました!
慌てて急ハンドルを切り、反対車線に移る形で避けました。
本当は、教習所などでは「急ハンドルは衝突や横転の危険があるからやってはダメ。飛び出してきた動物は、かわいそうだが轢け。」って言われますよね。とっさに急ハンドルしてしまいましたが、反対車線に車が来ていなかったのが幸いです…。
「ドン」とか「バン」という音・衝撃は特に感じませんでした。避けてすぐバックミラーを見ましたが、暗くて犬が無事かどうかは分かりませんでした。
安否確認
避けたあと、すぐに路肩に車を停車させ、車を降りて確認しに行きました。
この間10秒程度だと思うのですが…既に、人の姿も、犬の姿もなく。道路上をスマホのライトで確認しましたが、血も毛もない様子でした。人や犬が騒ぐような声も聞こえず、何もなかったかのように静かでした。
明かりのついた住宅の人と犬で、家に引っ込んだのかもしれない、と思い、一声かけてみましたが、反応はなく…。
確かに事件があったのに、自分だけポツンと取り残された状況でした。
事件後の状況を判断
犬を轢いてしまったのか、そうでないのか、はっきりしない状況でしたが、もし「犬を轢いていたら、今頃どうなっているか」を考えました。
①犬が動けなくなった状態でいるはず
②飼い主が狼狽しているはず
③道路からすぐに移動させたとしても、道路脇か玄関先で介抱しているはず
④車に何か損傷や、動物の痕跡が残るはず(しかし何もなかった)
事故が起きてから10秒だったら、こういうことが起こっているはずですよね。家に引っ込んだとしても、飼い主が私に怒りをぶつけに出てくることも想像できます。
しかし、実際の状況はというと、シーンとして、何も聞こえない。しばらくその場にいましたが、誰も何も言ってこないし、それどころか、声をかけた家の中から(柴犬の声かは分かりませんが)元気な甲高い犬の声が聞こえてきました。しかし、もう声をかける気にはなれませんでした。
「うまく回避できたんだ」と思い、その場を後にすることにしました。
ペットを轢いた場合に、しなければならないこと
ネットで、飼い犬を轢いてしまった場合はどうしなければならないのかを調べました。簡単にですがまとめます。かぴは法律の専門家ではなく、あくまでネットで調べた情報です。間違いがあったとしても責任は持てません。
共通項
法律では犬や猫などのペットはその人の「所有物」、つまり「モノ扱い」です。ペットを殺傷してしまった場合は、「器物破損」が該当し、事故では物損事故扱いになるようです。立派な「事故」ですので、いくら車に過失がなくても、警察に通報しなければなりません。
なんと、野生動物を轢いた際にも同様に通報しなければならないようです。(まず、お咎めはありません。)通報したうえで、後続車の安全のために動物を道路脇に移動させなければならないんだとか。(でもまぁ、嫌ですよねぇ…。)
犬の賠償については、血統書つきなら購入価格をまるまる賠償することになることもあるようですが、雑種ならほぼゼロ円に近いそう。
リードに繋がれた犬を轢いた場合
ペットをスマホに例えれば、「通行人が持ち主の手にあったスマホを奪って地面に叩きつけて壊した」という状態にあたります。車側の過失割合がとても大きくなり、刑事事件に発展する可能性も高いです。轢いた犬の賠償、精神的苦痛に対する慰謝料などを請求された場合は、応じなければならないケースが多いようです。
リードに繋がれていない犬を轢いた場合
例えれば、「持ち主がスマホを空中に投げていたら、通行人に当たって壊れた」状態にあたります。飼い主の過失割合がとても大きくなります(しかし車も動いている状態なので過失ゼロにはならない)。刑事事件にはまず発展せず、道路交通法違反の末の事故でなければ、自動車免許に点数もつきません。どんな状況かによりますが、車が壊れた場合は車の修理代を飼い主が弁償しなければならないケースが多いようです。状況によっては犬の賠償をすることもあるようですが、慰謝料は飼い主がいくら請求したとしても支払う必要はないそうです。
私の場合は…
私の場合は、リードで繋がれていない犬です。轢いてしまったとしても、ただの物損事故という扱いになり、その後特にデメリットは何もない、という可能性が高いでしょう。
轢いたかも、と非常に焦りましたが、先述した通り、人も犬も、何もアクションなく姿を消したので、轢いたかどうかの事実も確認できません。むしろ「轢いていない」という証拠の方が圧倒的に多いです。警察に通報もしませんでした。
事件後、思うこと
事件が起きてからしばらくは「でも、万が一…」と思って不安になることもありました。しかし今はむしろ、飼い主に対する残念な気持ちが湧いてきています。
車の往来がある道路脇にも関わらず、なぜ、リードがない状態の犬を連れていたのか。
飼い主は、自分の犬によって車が急ハンドルをきって大きく避ける様子を間近で見ていたはずで、車がすぐに停車するのも見たと思うのに、なぜ、何も言わず犬と一緒にすぐに姿を消してしまったのか。
飼い主が、私が声をかけた家の人なら、なぜ、出てきてくれなかったのか。
今回は運よく対向車がいなくて、私の車も横転しなかったので何もありませんでしたが、私がそういう大きな被害を受けた可能性だってあります。
犬が無事でも、けがをしていても、どんな状況であれ、私と対話してほしかった。そうしてもらえれば、私もモヤモヤせずに済んだのに…。そう思ってしまいます。
もしかしたら、リードに繋げてーいない状態でそういうことになったので、まずいと思って逃げたのかもしれません。もしそうだとしたら、本当に残念だし、「今後犬を外に出す時はリードを絶対につけろコノヤロォ!」と念じるしかありません。
ペットが可愛ければ、周りに迷惑かけたくなければ、リードをつけよう。
ペットを散歩させる際、リードがなくてそのペットが命を落とすケースも多いですが、他の人やほかのペットに襲い掛かり、ケガをさせるケースも多いんだそうです。
「かわいいペットを紐でつなぐなんて、かわいそう!」「うちの子は絶対に飼い主に張り付いてるから大丈夫!」などといった理由でリードをつけない飼い主もいるようですが、それは本当の意味で「ペットを大切にして」はおらず、ただの自己満足です。周囲はとても不安になり、迷惑な行為です。最悪の場合、誰かの命が奪われます。
本当にペットを大切に思っているならば、快適なペットとの生活を楽しみたいならば、やはり安全管理は必須。「外でリードをつける」ことは、危険からペットを守る、その最たるものでしょう。
とにかく、私は、ああいう体験はもうゴメンです。
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