夫婦の「責務」の話。

かぴです。

最近、ネット上で「妻の責務」をテーマにした漫画を読みました。

昔からの固定概念で良くありますよね。「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」というものです。「夫は稼いでナンボ」「妻は家を守るべき」という、性別による全体主義的な役割分担のようなもの。

現代社会においては、テレビやネットでみる限り、夫より稼ぐ妻、家事育児を率先して行う夫など、それぞれのスタイルを大切にする家庭が増えてきたのかなと思います。固定概念に縛られた方が、うまくいかないことも増えてきましたからね。かぴはこの流れに賛成です。妊娠出産とか、そういう生物学的に仕方のないことはあれど、夫とか妻とか関係なくできることは多いです。その人の強みを生かせる環境で動けた方が、押し付けられるより幸せになれますよね。

しかしながらこういうのが話題に上がるということは、まだまだこういう昔ながらの固定概念に縛られている人が多いということ。勝手ながら、特にご年配に多いイメージです。50代以上の人たちは、子どもの頃からこういう役割分担が当たり前で育ってきた方々が多いでしょうから、その「当たり前」を崩したスタイルは先が見えなくて怖いから色々言ってしまうんでしょうね。

ちなみに、冒頭の「妻の責務」をテーマにした漫画では、「家事育児は妻の務め、夫を支えるのも妻の務め」と義母に責められて苦悩する妻、という構図でした。

そしたら、妻って、誰に支えてもらえるんでしょうね。

明治~昭和だったら、第一次産業に従事している人が多かったために、三世代に渡って同じ家に住む家族構成が多く、将来は家業を継ぐと考えるため学費もそこまで考えなくてよくて、共働きでなくても生きて行けました。子どもを面倒見る大人の目は多かったし、そもそも同地域のコミュニティで暮らしている者同士(つまり価値観や習慣が似た家庭)が結婚している例も多かったようなので、生活習慣の違いに苦労することも今ほどではなかったようですし、友達や知り合いが近くにいることも多くて助けてもらうこともできたようです。それでも妻はかなり大変だったと思いますが。

一方、昭和~現代は、仕事は多種多様になりました。核家族で暮らす世帯が主になり、学費は高額になり、共働きでないと生きていけなくなりました。子どもを見る大人の目は少なくなり、働くなら保育園などの施設を頼らないといけません。遠方の者同士が結婚することが多くなったので、生活習慣の違いや価値観の違いに苦労することも多くなりました。全く知らない地域だと、助けてくれる親しい人は、自分で頑張って作ったり、自治体に頼らないといません。

何が言いたいかって、昔と比べて負担が激増しているんですよね。まさに「時代が違う」。そこにきて昔の固定概念を持ち出すのは、ナンセンスだと思います。その通りにやってたら妻が潰れますよ。

妻のことばかり書いてしまいましたが、夫だって、稼げと言われたって、今の時代は昔のようには稼げない時代なので難しいです。なんたって30代男性の年収の中央値が300万円ですから…。そこから上がっていく保証もない。本当に稼ごうと思ったら副業したり、事業を起こしたり、株を買ったり…って、仕事に+αで何かしないといけません。一方で物価も学費も上がっていく…。いや、本当に世知辛い世の中になったものです…。

さて、うまさんにも聞いてみました。「夫/妻の責務って、何だと思う?」と。

そしたら、最初は「えー、お互いに特にないんじゃない?」と言っていましたが、あ、と思いついた顔して、こう言いました。「なにそれ、それじゃあ、どっちかは責務不履行になるじゃん」とツッコミを入れましたが。

「お互いに、相手よりも1秒でも長く生きようとすることじゃない?」

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